3枚の画像カードが、図形の駒を集めた2つのグループと格子につながっている。

確認済みの公開件数があれば、表計算ソフトでこの作業を行えます。自分で管理するアカウントの非公開のシェア数、保存数、ユニークリーチが必要な場合は、アカウント所有者の記録を使います。その分析は、公開されているいいね数、コメント数、閲覧数による比較と分けてください。

このガイドでは、Instagramアカウントごとに抽出した投稿数が異なる場合を扱います。どのアカウントにも当てはまる「良いエンゲージメント率」は定めません。また、投稿の標本数が多いことを、アカウントの成果が優れている証拠とは扱いません。

1. 平均で何を示すかを決める

ある公開の質問では、6か月間のいいね数、コメント数、閲覧数、シェア数の平均が求められています。この依頼には、公開期間の明確な定義と、「平均」の意味の明確化という、別々の要件があります。提供された根拠資料にあるのは、このような質問1件です。より広い需要を測ったものではありません。公開の質問、2026年8月11日取得。

件数を収集する前に、レポートを使って何を判断するのかを書きます。

  1. 抽出した投稿の典型的な傾向:投稿別の率を平均するときに、計算対象の各投稿に同じ重みを与えます。
  2. 抽出したアカウントの典型的な傾向:アカウントごとに、明示した方法で1つの集計値を計算します。その後、集計に含める各アカウントに同じ重みを与えます。
  3. 観測した閲覧全体:計算対象のインタラクション数と閲覧数を別々に合計します。その後、インタラクション数の合計を閲覧数の合計で割ります。

計算対象の投稿とは、選定ルールを満たし、計算に使える値がある投稿です。結果を見る前に、そのルールを明記します。

この方法では、公開インタラクション数を、いいね数とコメント数の合計と定義します。インタラクション数は操作の回数です。重複を除いた人数ではありません。1人が複数回の操作を行うこともあります。

レポート全体で「閲覧数に対するいいね+コメント率」というラベルを使います。分子は、割られる側のインタラクション数です。分母は、割る側の閲覧数です。

結果が10%なら、記録された閲覧100回に対して、いいねとコメントが合計10件記録されたことを意味します。閲覧者の10%が反応したという意味ではありません。どちらの件数からも、重複を除いた閲覧者数は分かりません。

2. アカウント一覧、投稿一覧、観測ルールを確定する

データを収集する前に、アカウント一覧を作ります。各アカウントを比較に含める理由も記録します。その後、コンテンツ形式、公開期間、公開後経過時間のルールを定めます。

6か月間という依頼なら、正確な開始日と終了日を記録します。その日付を、公開日による投稿の選定に使うのかを決めます。これは、その6か月間に増えたインタラクション数を測ることとは異なります。

対象期間内に公開された投稿でも、今日確認した件数からは、期間内に発生したインタラクション数は分かりません。確認したActorの仕様には、過去の期間境界時点の件数を示すフィールドがありません。そのため、現在の観測値から、過去の開始日や終了日時点の件数を得ることはできません。

次の記録は分けて管理します。

  1. 対象とするアカウント一覧と公開期間。
  2. 各アカウントについて入力した既知の投稿。
  3. 実際に観測できた投稿。
  4. 各計算の対象となる投稿。

既知の投稿一覧を、そのアカウントの完全な投稿アーカイブと呼ばないでください。収集範囲の違いを記録します。一方のアカウントに既知の投稿が2件、もう一方に20件ある場合、収集範囲の違い、投稿活動の違い、またはその両方が考えられます。件数だけでは原因を特定できません。

比較できるコンテンツ形式を選びます。例えば、確認済みのリールだけに比較を限定できます。公開後経過時間のルールも選びます。公開後経過時間とは、公開から観測までの時間です。読者がその差を判断できるよう、公開日時と観測日時の両方を保存します。

公開後経過時間が異なる投稿の現在値しかない場合は、その制約を報告します。公開から同じ時間がたった時点の観測値として示してはいけません。

閲覧数を分母とする率をまとめる前に、各観測値が同じ問いに答えられるか確認します。定義の確認には、閲覧指標の比較可能性ガイドを使ってください。フィールド名が同じだけでは、2つの観測値をまとめてよいとは判断できません。

3. 件数を収集し、検証できる記録を残す

少数の投稿なら、取得できる公開件数を手作業で記録できます。各観測値と一緒に、投稿リンク、アカウント識別情報、取得できる場合は公開日時、そして観測日時を保存します。

既知の投稿一覧が大きい場合、仕様が公開されているInstagram Metrics Scraperにコンテンツの直接URLを入力できます。Actorとは、ホストされた環境で動くデータ収集プログラムです。行の確認と比較の計算は、読者が行う必要があります。

2026年10月25日に確認した公開仕様には、`mode`を`contentUrls`に設定してコンテンツを直接収集する方法が記載されています。プロフィール探索用の入力も別に記載されています。ただし、プロフィール探索があることは、6か月分の完全なアーカイブを取得できる証拠にはなりません。公開ビルド1.0.35の仕様。

次の最小限の入力例は、提供されたスキーマに適合しています。

json
{"maxItems":1,"mode":"contentUrls","startUrls":["https://www.instagram.com/reel/DIwcCZgxVZP/"]}
3. 件数を収集し、検証できる記録を残す

例のURLを、対象とする公開投稿またはリール1件のURLに置き換えます。`maxItems`の値は、出力行数の合計を制限します。この1リンクの入力には、上限1が適切です。比較用の一覧に複数の投稿があっても、上限1なら出力は1行に制限されます。

全件を収集するときは、対象とする既知のコンテンツ一覧を入力し、適切な上限を選びます。任意項目の上限を省略することもできます。どちらを選んだかを記録します。上の入力は、固定された根拠資料で確認できる有効な形式です。このガイドのために実行したものではありません。

確認した仕様には、投稿識別情報、アカウント識別情報、公開件数、観測日時、指標の品質に関するフィールドが記載されています。作業用の表には、次の情報を保存します。Actorから得られる列もあれば、自分で記録する列もあります。

3. 件数を収集し、検証できる記録を残す
保存する情報Actorのフィールドまたは読者の記録目的
入力したアドレス`inputUrl`観測値に対応する入力をたどれるようにする
変わらない投稿識別情報`postId`, `postUrl`対象の投稿と照合し、重複を確認する
アカウント識別情報`profileId`, `profileHandle`確認した投稿をアカウントに対応付ける
公開日時`publishedAt`公開期間と公開後経過時間を確認する
観測日時`scrapedAt`件数を読み取った日時を記録する
公開件数`likes`, `comments`, `views`元の値を保持する
指標の品質`postMetricStatus`取得の有無と精度を確認する
収集結果`status`, `statusReason`取得失敗や一部取得の観測値も見える形で残す
選定理由と形式読者が記録その投稿を標本に含める理由を説明する
計算対象になるか読者が記録その行を使える計算を明記する
除外理由読者が記録除外した各観測値の理由を説明する
計算したインタラクション数と率読者が記録計算式を入力値のそばに残す

仕様にはこれらのフィールドが記載されていますが、すべての行で使える値が得られる保証はありません。提供された出力スキーマで必須なのは、`inputUrl`、`status`、`scrapedAt`だけです。公開されている出力仕様。

この比較では、投稿ごとに観測値を1つ選びます。繰り返し取得した観測値を残す場合は、どの観測値を計算に使うか明示します。そうしないと、同じ投稿が標本に複数回含まれるおそれがあります。

4. 欠測値、ゼロ、精度を確認する

平均を計算する前に、元データの各行を確認します。収集ステータスが成功でも、必要な指標がすべて取得できているとは限りません。

`postMetricStatus`フィールドには、指標ごとの品質情報が記録されます。取得状況の状態には、`present`、`unavailable`、`not_attempted`があります。精度のラベルには、`exact`、`display_rounded`、`likely_rounded`、`unavailable`、`unknown`があります。精度は、報告された数値がどの程度正確かを示します。取得状況は、観測値が存在するかを示します。この2つは分けて確認します。指標ステータスのスキーマ。

次の計算ルールを使います。

  1. 数値のゼロとして記録された値は、ゼロのまま扱います。
  2. 欠測値または`null`は、欠測のまま扱います。
  3. いいね数とコメント数を足す前に、両方に使える値があることを確認します。
  4. 閲覧数を分母とする率を計算する前に、使える閲覧数があり、その値が正であることを確認します。
  5. 選択した同じ観測時点の件数を使います。
  6. 除外した行と、その理由を記録します。

いいね数が取得できてもコメント数が欠測なら、いいねとコメントの合計は算出できません。説明せずにいいね数だけで代用してはいけません。

インタラクション数がゼロで、閲覧数が正なら、計算した率はゼロです。閲覧数がゼロなら、率は定義できません。算出不可と記録します。定義できない率を0%と記録してはいけません。

率の計算に必要な閲覧数がなくても、インタラクションの実数の集計には使える投稿があります。これらの標本数は分けて示します。例えば、あるアカウントでは、インタラクション数の平均に使える投稿数のほうが、閲覧数を分母とする率に使える投稿数より多い場合があります。

丸められた件数にもルールが必要です。正確な件数を比較する場合は、丸められた観測値を除外できます。制約を明記して残すこともできます。丸められた件数に基づく率を、正確な値と記載してはいけません。件数の精度では判別できない小さな差は、未確定として扱います。

公開仕様に記載されたデータセットでは、非公開のリーチ数、保存数、シェア数は提供されません。これらの指標について、ゼロで埋めた列を追加してはいけません。Facebookの公開エンゲージメントガイドにある、リアクション数とシェア数を使う式を、このInstagramの計算に持ち込んではいけません。この方法では、明示したInstagram用の分子、つまりいいね数とコメント数の合計を使います。

5. 全体を集計する前にアカウント別集計表を作る

先にアカウント別の結果を計算します。これにより、投稿の標本数が多いアカウントに、少ないアカウントの結果が埋もれるのを防げます。

平均値は、値の合計を値の個数で割ったものです。中央値は、値を順に並べたときに中央に来る値です。中央の値が2つある場合は、その2つの平均を取ります。

いいね数とコメント数を別々に示すことが依頼への回答になる場合は、各アカウントについて、それぞれの平均値と中央値を報告します。各指標に使えた有効な投稿数も示します。使える閲覧数がある場合は、閲覧数についても同様に報告します。

次に、いいね数とコメント数を合計したインタラクション数の平均値と中央値を報告します。これは、抽出した投稿当たりに記録された操作回数を示します。割合ではなく件数です。

率を計算できる各投稿について、次の式で計算します。

投稿別の率 = (いいね数 + コメント数)÷ 閲覧数 × 100

各アカウントについて、アカウント内の合算率を計算します。

アカウント内の合算率 = 計算対象のインタラクション数の合計 ÷ 計算対象の閲覧数の合計 × 100

「合算」とは、割り算の前に件数をまとめることです。投稿ごとの割合を平均することとは異なります。閲覧数が多い投稿ほど、合算した分母に占める割合が大きくなります。

アカウント別集計表には、次の情報を示します。

  1. 既知の投稿数。
  2. インタラクション数の計算対象となる投稿数。
  3. 率の計算対象となる投稿数。
  4. 欠測と除外の件数、およびその理由。
  5. 実数の平均値と中央値、およびそれぞれに使えた有効な標本数。
  6. 必要に応じて、投稿別の率の平均値と中央値。
  7. アカウント内の合算率、およびインタラクション数と閲覧数の合計。

率の計算対象となる行がないアカウントでは、アカウントの率は算出できません。ゼロではありません。アカウント均等平均の計算から除外し、対象としていたアカウントのうち何件が計算に含まれないかを明記します。

投稿が1件だけのアカウントの集計では、1件の投稿に基づくことを明示し続けます。平均値と中央値が一致しても、そのアカウントの通常の成果を示す証拠にはなりません。

6. 独自に作成した架空の例で計算する

この計算例は、すべて独自に作成した架空の例です。件数も架空で、丸めのない正確な値を使っています。Actorの実行結果でも、実測したキャンペーンでもありません。3件の投稿はすべて、この例の選定ルールと品質ルールを満たしています。

この例では、いいね数とコメント数の合計を示します。いいね数とコメント数を個別には示していないため、それぞれの平均は計算できません。

6. 独自に作成した架空の例で計算する
アカウント投稿いいね数+コメント数閲覧数投稿別の率
AA11010010%
AA22020010%
BB1501,0005%

投稿別の計算は次のとおりです。

  1. A1:インタラクション10件 ÷ 閲覧100回 × 100 = 10%。
  2. A2:インタラクション20件 ÷ 閲覧200回 × 100 = 10%。
  3. B1:インタラクション50件 ÷ 閲覧1,000回 × 100 = 5%。

Aの平均インタラクション数は、(10 + 20)÷ 2 = 投稿当たり15件です。中央値も15件です。アカウント内の合算率は、(10 + 20)÷(100 + 200)× 100 = 10%です。

Bの平均値と中央値は、どちらも1投稿当たり50件です。アカウント内の合算率は、50 ÷ 1,000 × 100 = 5%です。これらは、抽出した1件の投稿についての値です。

6. 独自に作成した架空の例で計算する
アカウント既知の投稿数率の計算対象の投稿数欠測または除外の投稿数投稿当たりの平均インタラクション数投稿当たりのインタラクション数の中央値計算対象の閲覧数アカウント内の合算率
A220151530010%
B11050501,0005%

欠測の列にあるゼロは、この架空の例で明示された事実です。不明な収集範囲をゼロで置き換えたものではありません。

ここから、3種類の集計値を計算します。

アカウント内の合算率のアカウント均等平均:

(10% + 5%)÷ 2アカウント = 7.5%。

各アカウントから1つの率を使います。Aの投稿が2件あっても、Aの重みがBの2倍になるわけではありません。

計算対象の全投稿を閲覧数で合算した率:

インタラクション(10 + 20 + 50)件 ÷ 閲覧(100 + 200 + 1,000)回 × 100 = 80 ÷ 1,300 × 100 ≈ 6.15%。

ここでの露出は、記録された閲覧回数を意味します。重複を除いた人数ではありません。閲覧1,300回のうち1,000回をBが占めるため、この結果では、Bの低い率の重みが大きくなります。

投稿別の率の投稿均等平均:

(10% + 10% + 5%)÷ 3投稿 ≈ 8.33%。

各投稿から1つの率を使います。Aには抽出した投稿が2件あるため、3つの率のうち2つがAのものになります。

3種類すべてのラベルと単位を残します。どれも、重複を除いた閲覧者数に対するエンゲージメント率ではありません。Bは、抽出した1件の投稿でインタラクション数が多く、Aは、観測された閲覧数に対する率が高くなっています。どちらの事実も、アカウントの戦略が差の原因であることを証明しません。

7. 結果を確認し、次の判断を決める

比較結果を提出する前に、次の確認を行います。

  1. 分子がゼロの行も含め、いくつかの投稿行を手計算で再計算します。
  2. インタラクション数の合計と閲覧数の合計が、まったく同じ計算対象行を使っていることを確認します。
  3. アカウント均等平均に、各アカウントが1回ずつ含まれることを確認します。
  4. 投稿識別情報の重複と、同じ投稿の繰り返し観測を確認します。
  5. 率を算出できないアカウントも、全体の率の計算からは外したうえで、見える形で残します。
  6. 合算した閲覧数の大半を、1つのアカウントや、閲覧数の多い1件の投稿が占めていないか確認します。
  7. 計算式、計算対象の件数、収集日時、除外情報を結果のそばに残します。

集計ルールごとの結論も比較します。集計とは、複数の観測値を1つの要約値にまとめることです。結果の変化は、それぞれのルールが各観測値に与える重みの違いから生じることがあります。

好みのアカウントが最も良く見える計算を選んではいけません。明示した判断の目的に合う計算を使います。ルールを変えると判断が変わる場合は、その理由を説明します。現在の標本では判断を支えられない場合は、より比較しやすい追加の観測値を求めます。

公開件数からは、広告を使わない配信だけだったこと、ユニークリーチ、顧客数、売上は証明できません。この手順は、観測した標本を説明するために役立ちます。原因や、安定したアカウント順位を確定するものではありません。

出典と参考資料

著者 Chronometrica · 更新日

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