調査対象ブランドのカードが、2枚のアカウントカードと広告クリエイティブのトレイにつながっている。
広告クリエイティブをまとめる前に、アカウントとブランドの関係を確認します。

Actorは、ホスティング環境で動作するデータ収集プログラムです。Taskは、保存済みの入力設定です。

アカウントを対応付ける手順

  1. 調査を依頼された競合の一覧と、公開広告ライブラリへのリンクがあれば保存します。レポートの対象範囲を、単一ブランド、明示した企業グループ、または指定した子会社の集合のいずれかに定めます。どれを選ぶかによって、対象のアカウント一覧は変わります。
  2. 現在のTaskで、現時点の入力値を正確に指定し、小規模な照会を実行します。確認済みのカナダ向け処理経路では、targetsのサンプル一覧全体を、照会したい既知の広告主IDまたはURLの1件に置き換え、regionをCA、platformをALL、adFormatをALL、includeDeliveryDetailsをfalse、maxItemsを2に設定します。広告主IDを完全に指定したカナダ向けの対照実行を新たに行ったところ、解決済みの対象が1件、広告クリエイティブが1件返され、statusCountsはok1、stopReasonはsources_finishedでした。requestedRegionはca、creativeUrlにはregion=CAが含まれ、ソースのadvertiserCountryCodeはSGでした。また、advertiserDomain、payerName、servedRegions、servedPlatformsはnullでした。これにより、限られた範囲での識別情報とコンテキストの構造は確認できますが、配信国の全体像やすべての広告クリエイティブを確認できるわけではありません。最初のドメインによる対照実行では、1件のドメイン入力から2件の広告主IDが返されました。これは、候補一覧が単一のアカウントを表すとは限らず、ブランドによる所有も証明しないことを示しています。
  3. 広告クリエイティブの各行で繰り返し返される広告主フィールドを抽出し、空欄ではない広告主IDをキーとするアカウント候補表にまとめます。ソースとなる広告クリエイティブのURLと観測時刻は、すべて保持します。法人名やドメインの観測値に矛盾がある場合は、要確認の事例として残します。同じアカウントが複数の広告クリエイティブに出てきても、アカウントは1件であり、複数の競合を意味しません。
  4. 公開されている関係の証拠を、明示したレポートの対象範囲と照合します。アカウントを正確に選択し、公式の法的情報ページや会社概要ページを使います。確認したソースのリンクと、そのソースが証明する関係を保存してください。広告にブランドのドメインが載っていることや、名前が一致することは手掛かりにすぎず、所有の証拠ではありません。
  5. 理由とともに、「定めた範囲内として対象に含める」「定めた範囲外として対象から除外する」「所属関係は未解決」のいずれかの判定を付けます。小売業者、提携先、広告代理店のアカウントは、そのブランドに属していなくてもブランドに言及することがあります。証拠が不足している場合は未解決のままにします。所有者を推測したり、認証フラグを理由に誰かをなりすましだと非難したりしないでください。
  6. ソースが返す広告主の国コード、リクエストで指定した地域、任意項目の支払者名は、それぞれ別の列に記録します。ある国で登録された広告主の広告クリエイティブが、別の地域を指定したリクエストで表示されることもあります。支払者の値が、そのアカウントを管理するブランドや広告代理店を自動的に示すわけではありません。
  7. アカウントを対象に含めるかを決めてから、広告クリエイティブの観測記録を関連付けます。広告主IDと広告クリエイティブIDの組み合わせをキーとして使います。ソースの観測記録は分けて保持します。調査を依頼されたブランド数、対象に含めたアカウント数、未解決の候補数、対象に含めた広告クリエイティブの重複を除いた件数は、それぞれ別の数値として報告します。どの件数からも、広告費、広告全体の量、成果は分かりません。
  8. 広告クリエイティブを分析する前に、ブランドと対象アカウントの対応表を提出します。ブランドの対象範囲やアカウントに関する事実が変わった場合は、対応表を再確認します。

独自の架空設定を使った手順付きの具体例

独自の架空設定:このレポートでは、ブランド側が所有するグループを対象範囲として、ブランドCedarの調査を依頼されています。

独自の架空設定を使った手順付きの具体例
ソース上のアカウント識別情報確認済みのソースリンク明示したブランドの対象範囲公式情報が直接示す関係確認結果と日付理由
A1IDはLegal Entity Oneに対応(確認日:2026-01-10、ソース:legal-registry.example/a1)Cedar Groupグループの公式声明により、Entity OneとCedarの関係を確認(確認日:2026-01-12、ソース:cedar.example/about)included_under_boundary (2026-01-15)公式声明が所有関係を直接裏付けている
A2IDはLegal Entity Twoに対応(確認日:2026-01-11、ソース:legal-registry.example/a2)Cedar Group公式の子会社開示情報により、Entity TwoとCedarの関係を確認(確認日:2026-01-12、ソース:cedar.example/subsidiaries)included_under_boundary (2026-01-15)公式声明が所有関係を直接裏付けている
A3IDはLegal Entity Threeに対応(確認日:2026-01-11、ソース:legal-registry.example/a3)Cedar Group公開された公式声明が、このアカウントはグループに属さないと明示(確認日:2026-01-13、ソース:external.example/statement)excluded_under_boundary (2026-01-15)グループ外であることを直接かつ明確に示す証拠がある
A4IDはLegal Entity Fourに対応(確認日:2026-01-12、ソース:legal-registry.example/a4)Cedar Groupなし(2026-01-15時点で関係を示す公式声明は見つからず)affiliation_unresolved (2026-01-15)似た名前と認証フラグはあるが、関係を示す声明がない

A1は広告クリエイティブの3行に現れ、複合キーはA1+C1、A1+C2、A1+C2です。A2はA2+C3に現れます。この場合、対象に含まれる広告主アカウントは2件、重複を除いた対象広告クリエイティブIDは3件です。C2の観測記録が繰り返されても、広告クリエイティブが1件増えるわけではありません。調査を依頼された1つのブランドに対象アカウントが2件あっても、それだけでブランドが2つになるわけではありません。A3とA4は、対象広告クリエイティブの件数に含めません。

A1のadvertiserCountryCodeがSGで、その広告クリエイティブがrequestedRegionをcaにしたリクエストで返された場合は、ブランドに関する判定を変えずに、ソースが示す両方の事実を記録します。ソースの国フィールドは、広告のターゲット地域を示すものでも、本社所在地の証拠でもありません。

Google Ads Transparency 公開ビルド0.2.7

ツール固有の入力項目と出力フィールド

公開Taskでは、targets、region、platform、広告形式、includeDeliveryDetails、maxItemsを入力できます。

データセットの各行には、必須フィールドとしてinput、inputType、requestedRegion、requestedPlatform、requestedFormat、advertiserId、advertiserName、advertiserLegalName、advertiserDomain、advertiserCountryCode、advertiserVerified、creativeId、creativeUrl、observedAt、status、statusReasonが返されます。payerName、servedRegions、servedPlatformsなどの任意フィールドは、nullになる場合があります。

出力サマリーには、集計件数と合計値としてtargetsReceived、targetsResolved、targetOutcomes、duplicatesSkipped、unusableCreativesSkipped、creativesSaved、statusCounts、stopReasonが返されます。IDを完全に指定したカナダ向けの対照実行を新たに行うと、解決済みの対象が1件、広告クリエイティブが1件返され、ステータスはokとなり、ソースの処理が完了します。ただし、これによって企業との所属関係や、広告クリエイティブを漏れなく取得できたことが証明されるわけではありません。

出典と参考資料

著者 Chronometrica · 更新日

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