

# 範囲を絞ったキーワード群でYouTubeの説明不足のテーマを見つける

視聴者のどの疑問を表すかに応じてキーワードをまとめ、公開されている検索結果がその疑問にどこまで答えているかを確認し、自分で検証できる説明不足の部分を独自の解説テーマとして選びます。検索結果の各行が示すのは取得できた事例であり、検索ボリュームや、成果が保証されたコンテンツの機会ではありません。視聴者の課題とは、その人が実行したいことや理解したいことです。回答の不足とは、実際に確認した事例で説明が欠けている具体的な部分です。検索ツールが行うのは未加工のレコードの収集だけです。動画の視聴、回答の分類、アイデアの作成、検索ボリュームの測定は行いません。日付が欠けている場合、順位を根拠に最近のものと判断することはできません。欠損している指標を0で埋めることもできません。

## 収集の設定

[YouTube Search Scraper](https://apify.com/chronometrica/youtube-search-scraper)または[YouTube Content Idea Research Task](https://apify.com/chronometrica/youtube-search-scraper/examples/youtube-content-idea-research)を開きます。現在のプリセット入力には、queries（複数形）、maxResults 150、resultsPerQuery 40、maxPagesPerQuery 2、trueに設定されたenableQueryExpansion、trueに設定されたenrichWithVideoMetricsが含まれています。

試行では、queriesを視聴者の疑問1つに置き換え、maxResultsを2、resultsPerQueryを2、maxPagesPerQueryを1に設定します。enableQueryExpansionをfalse、enrichWithVideoMetricsをfalseに設定して、クエリ拡張と指標の追加取得を無効にします。任意項目のenrichMissingChannelFieldsもfalseに設定します。maxResultsは1回の実行内で各クエリに共通する上限で、resultsPerQueryは各検索の上限です。実行が別であれば、maxResultsの上限も別になります。

出力フィールドは、rootQuery、query、querySource、pageIndex、pageRank、postId、postUrl、postType、isShort、title、description、publishedAt、channelId、status、statusReason、observedAtという正確な名前のまま保持します。取得元での順位が示すのは表示位置であり、需要やコンテンツの質ではありません。今回の候補2件を使った対照確認では、拡張も追加取得も行っておらず、公開日はnullでした。この確認で検証できるのは、範囲を限定した取得元レコードの構造であり、アイデアの質や、実際に視聴して確認した動画内容ではありません。欠損している日付は不明のままで、0と推定することはできません。実際の回答内容は人が確認します。

## 視聴者の疑問を収集して整理する

1. 視聴者を1人想定し、自分が答えられる実際の疑問を1つ選びます。重要となる行動、前提知識、対象範囲を書き出します。その疑問を、わかりやすい検索語句2〜3個に変えます。これらは検索語句の候補であり、検索ボリュームが検証済みという意味ではありません。
2. クエリ、取得上限、取得時刻を明記し、語句ごとに少数のサンプルを収集します。取得元の動画を識別する情報を保持し、同じ動画が複数のクエリに現れた場合も、そのクエリの情報を残します。Shortsと長いチュートリアルを比較するときは、形式の違いを明記せずに、解説の深さが同じであるかのように扱わないでください。
3. 視聴できる場合は、[各動画で実際にどのような回答をしているかを確認します](/ja/articles/youtube%E9%95%B7%E6%99%82%E9%96%93%E8%AC%9B%E7%BE%A9-%E6%A6%82%E5%BF%B5%E3%81%AE%E8%AA%AC%E6%98%8E%E3%82%92%E6%8E%A2%E3%81%99%E6%96%B9%E6%B3%95/)。タイトルである回答を約束していても、動画本編では重要な条件を説明していないことがあります。動画を確認できない場合は、タイトルや説明文から回答範囲を推測せず、未確認のままにします。
4. 疑問を構成する項目ごとの一覧表を作ります。行は視聴者に必要な要件、列は内容を確認した取得元の動画です。各セルには、回答あり、一部のみ回答、回答なし、未確認のいずれかを記入し、根拠となる箇所や場面のメモを添えます。これらのラベルは読者が付けるもので、Actorの出力ではありません。
5. 確認した事例で説明されていない具体的な条件や手順を探します。自分のサンプルで説明が見つからないことと、YouTube全体に存在しないことを区別します。あまり一般的でない疑問でも、サンプルの外に優れた回答が1つあるかもしれません。サンプルに説明がないだけでは、需要に対して供給が不足している証拠にはなりません。
6. 提示しようとしている回答を、自分で確認した方法、具体例、または一次資料で検証します。収集した動画と異なるという理由だけで、通説に反する主張を公開しないでください。目標は、よりわかりやすく役立つ解説です。構成の模倣や、裏付けのない目新しさを目指すものではありません。
7. 疑問への直接の回答、必要な条件、手順を追って解く具体例、確認方法または失敗例、最後に取る行動という順で、独自の解説構成案を書きます。キーワードは疑問を表す言葉として自然に使います。語句を詰め込んだり、アクセス数を約束したりしないでください。
8. 回答範囲の一覧表と取得元の制約を、アイデアと一緒に保存します。商業的な優先順位を決めるには、[自分の視聴者からの反応](/ja/articles/youtube-%E3%82%B3%E3%83%A1%E3%83%B3%E3%83%88%E3%82%B9%E3%83%AC%E3%83%83%E3%83%89-%E3%83%81%E3%83%A5%E3%83%BC%E3%83%88%E3%83%AA%E3%82%A2%E3%83%AB%E3%81%AE%E8%AA%AC%E6%98%8E%E4%B8%8D%E8%B6%B3/)や検索需要のデータが必要になる場合があります。このデータセットだけでは、その判断はできません。最終的な成果物は、成果の出るキーワードではなく、特定の疑問に対して根拠を持って作成した構成案です。

## 疑問の構成項目別一覧表の例

仕組みを理解するために、架空のテスト例を見てみましょう。視聴者は表計算ソフトの初心者です。疑問は、変更された行を見落とさずに2つのエクスポートデータを比較するにはどうすればよいか、というものです。クエリ群Aではcompare CSV filesを使い、クエリ群Bではfind changed spreadsheet rowsを使います。候補として現れた動画は、重複を除くと4本で、検索結果への出現は合計5件です。人が内容を確認したのは動画1、動画2、動画4で、動画3は未確認のままです。実際の視聴は人が行います。日付や指標がnullの場合は不明のままとし、0にはしません。

必要な要件は、変わらないキーでの照合、値の比較、欠損キーへの対応、重複の確認です。

| 要件 | 動画1 | 動画2 | 動画4 | 動画3 |
| --- | --- | --- | --- | --- |
| 変わらないキーで照合する | 回答あり | 一部のみ回答 | 回答あり | 未確認 |
| 値を比較する | 回答あり | 一部のみ回答 | 回答あり | 未確認 |
| 欠損キーに対応する | 回答なし | 回答なし | 回答なし | 未確認 |
| 重複を確認する | 回答なし | 回答なし | 回答あり | 未確認 |

動画1は最初の2つの要件に答えていますが、残りの2つには触れていません。動画2は行ごとの比較しか示していません。行の順序は変わることがあるため、4つの要件はいずれも、よくても一部のみ回答、または回答なしとなります。動画4は変わらないキーと重複について答えていますが、キーが欠損している場合の判断を省いています。動画3のセルは回答なしではなく、未確認です。

このサンプルで確認できた説明不足は、内容を確認した3本の動画のいずれも、欠損キーを確認するための管理表を実演していないことです。YouTubeにそのような動画がないと主張しているわけではありません。

## 独自の解説構成案と簡単な例

独自の構成案は5つの部分からなります。疑問への直接の回答は、既知の行キーで照合し、キーが欠損しているものは確認用に保留することです。必要な条件は、キーでレコードを識別できることです。手順を追って解く具体例には、行の順序を変えた2つの架空のエクスポートデータを使います。確認事項は、キーが欠損している場合に行の位置をもとにキーを割り当ててはいけないという点です。最後に取る行動は、変更されたものの表と、未解決のものの表を作ることです。

古いデータには、キー1の値が10、キー2の値が20の行があるとします。新しいデータには、キー2の値が21、キー1の値が10、不明なキーの値が20の行があるとします。

```text
Old: K1=10, K2=20
New: K2=21, K1=10, Unknown=20
```

独自の解説構成案と簡単な例

キー1に変更がないことを確認します。キー2の値が20から21に変わったことを確認します。新しいデータにある不明な行は、未解決のままにします。20が古い値と同じに見えるという理由だけで、その不明な行をキー2に対応付けてはいけません。最終的な成果物には、4本の動画の回答範囲を示す列、確認済みの取得元動画3本という件数、未確認の列1つ、5つの部分からなる独自の構成案が含まれます。ここから、実際のコンテンツの成果、検索ボリューム、推定視聴回数が導かれるわけではありません。

## 次に行うこと

[YouTube Search Scraper](https://apify.com/chronometrica/youtube-search-scraper)または[YouTube Content Idea Research Task](https://apify.com/chronometrica/youtube-search-scraper/examples/youtube-content-idea-research)を開き、不要な拡張と追加取得を無効にします。視聴者の疑問1つについて検索結果2件から始め、独自の構成案を選ぶ前に、回答範囲の一覧表を完成させます。字幕の取得については、[YouTubeの字幕抽出](https://chronometrica.com/ja/articles/youtube-%E6%96%87%E5%AD%97%E8%B5%B7%E3%81%93%E3%81%97%E3%81%AE%E5%8F%96%E5%BE%97-%E5%AD%97%E5%B9%95%E3%81%AE%E7%A2%BA%E8%AA%8D/)で詳しく説明しています。

## 出典と参考資料

- [Apify YouTube Search Scraper](https://apify.com/chronometrica/youtube-search-scraper)
- [YouTube Content Idea Research Task](https://apify.com/chronometrica/youtube-search-scraper/examples/youtube-content-idea-research)
- [NewTubersのキーワード調査に関する議論](https://www.reddit.com/r/NewTubers/comments/11o19xj/good_keyword_research_tool_for_youtube/)
- [NewTubersの動画キーワードに関する議論](https://www.reddit.com/r/NewTubers/comments/sutxma/how_to_find_the_best_keywords_for_videos/)