
このガイドでは、その表の作り方を説明します。Instagramインサイト、エクスポート、外部サービスによって欠落した履歴を復元できると保証するものではありません。Instagramインサイトとは、権限を持つアカウント所有者が利用できるアカウント統計です。所有者の既存記録が依頼への回答に使えるかどうかは、指標、日付、対象の識別情報、集計範囲によって決まります。
「6か月間」とは何を意味するか
公開された質問に、「6か月間のいいね、コメント、閲覧、シェアの平均が必要です」というものがあります。この表現は、要件を考える出発点になります。ただし、対象の投稿、計測日、必要な平均の種類は定義されていません。これは1件の質問の記録です。需要の規模や製品の利用を示す証拠ではありません。公開されたレポート作成の質問、2026年8月11日取得。質問の記録1件のみ。
指標とは、いいね数やコメント数など、測定する量です。記録を探す前に、考えられる依頼を次の3つに分けます。
- 各月末に計測した件数。
- 各月に発生した反応の件数。
- 6か月間に公開された投稿の現在の件数。
これらの依頼には、それぞれ異なる証拠が必要です。古い投稿について今日取得した件数は、3つ目の依頼に使えます。ただし、その投稿の公開日が過去であっても、今日の件数が過去の月末の計測値になるわけではありません。
平均を求めるには、対象とする集団を定義し、計算に含める記録の数を把握する必要もあります。計測値の欠落によって、その集団が変わることがあります。6か月分の依頼を、見つかった少数の記録の平均に無断で置き換えないでください。
公開件数と所有者だけが見られる統計では、対象範囲も異なります。依頼された指標を個別に確認してください。利用できる公開いいね数が見つかっても、同じ日付のシェア数、閲覧数、コメント数が利用できるとは限りません。
1. 探す前に依頼内容を正確に書く
基準時点とは、依頼された期間の開始または終了を示す正確な日時です。「一月末」の記録を評価するには、まず時刻とタイムゾーンを定義する必要があります。
次の内容をまとめた簡潔な依頼シートを作ります。
- 対象のアカウントを列挙します。
- レポートに含める投稿を定義します。
- 各指標の名前を個別に記載します。
- 対象となる月ごとの6つの基準時点と、その年を記載します。
- タイムゾーンを明記します。
- 必要なのが基準時点の件数、月間の活動量、現在の件数のどれかを明記します。
- 正確な件数が必要かどうかを明記します。
個別の投稿に関する依頼では、対象として把握している投稿の一覧を保存します。各投稿のアカウント識別情報と投稿識別情報を保存してください。一覧が対象の全投稿を網羅すると証明できない場合は、その制限を明記します。
アカウント単位の記録は、アカウント単位のまま扱います。アカウント全体の合計を、個別投稿の計測値に置き換えないでください。同様に、把握している投稿が数件あっても、アカウント全体を網羅しているとはいえません。
過去データの補完とは、既存の証拠から過去のレポートのセルを埋めることです。元の依頼内容を維持する必要があります。後から期間の短縮や投稿数の削減を提案する場合は、提出内容の変更として説明してください。表を埋める途中で、依頼された集計単位を変えないでください。
2. 所有者の既存記録と過去のレポートを探す
必要な履歴がすでに含まれている可能性のある記録から確認します。公開件数を新たに取得しても、誰も保存していない過去の計測値は得られません。
次の順序で探します。
- 所有者がすでにエクスポートしたデータと、保存済みの所有者向けレポートを確認します。
- 日付のあるスクリーンショットと、その内容を裏づける周辺情報を確認します。
- 過去に正当な権限で作成されたレポートと、保存済みの公開計測値を確認します。
- 元のファイルを保存し、それぞれの入手元を記録します。
- 候補となる各記録を依頼シートと照合します。
計測とは、特定の時点で値を読み取ることです。計測時刻とファイルの作成時刻は、別々に確認してください。十月に作成されたファイルに、一月のレポートが含まれていることもあります。ファイルの作成時刻だけでは、表示された指標がいつ計測されたかを証明できません。
各記録について、指標名、アカウント、投稿識別情報、対象期間、計測時刻を確認します。取得元が明示する集計範囲を記録してください。レポートのタイトルにアカウント名があっても、全投稿が含まれているとは考えないでください。
累計件数と期間内の活動合計も区別します。累計件数は、計測時刻までに積み上がった件数です。期間内の活動合計は、指定された期間中の活動を集計したものです。どちらの記録にも「いいね」と書かれていても、異なる量を表している場合があります。
数値があっても、依頼に必要な時刻がわからない記録は、部分的な証拠として残します。有用な周辺情報を捨てないでください。ただし、根拠のある月末の計測値として扱ってもいけません。
3. データの有無と利用可否を示す表を作る
依頼されたアカウント、指標、基準時点の組み合わせごとに1行を作ります。個別投稿の依頼では、投稿識別情報も別に追加します。1つの投稿の1つの指標について6つの基準時点を求める場合、見つかった計測値が2つだけでも、表には6行が必要です。
以下は、レポート用に提案する項目です。Instagram Metrics Scraperが標準で出力する項目ではありません。
| 保存する項目 | 記録する内容 |
|---|---|
| `account_identity` | 依頼対象のアカウントと、取得元の記録が裏づけるアカウント識別情報 |
| `post_identity` | 投稿単位の依頼の場合は、対象の投稿識別情報 |
| `requested_boundary` | 依頼された日付、時刻、タイムゾーン |
| `source_record` | 元のファイルまたはレポートの参照情報と、その中の該当箇所 |
| `source_observation_time` | 取得元の記録が証明する時刻。不明な場合は明示的に不明と記録 |
| `metric_label` | 取得元の指標名と、その意味 |
| `metric_value` | 根拠のある数値、または欠損値 |
| `precision` | 値が正確か、丸められているか、取得できないか、未確認か |
| `identity_check` | 取得元の記録が、依頼対象のアカウントと投稿に一致するか |
| `usable_for_request` | この依頼で求められた計測値を、証拠が裏づけているか |
| `gap_reason` | 計測値が欠落している理由、またはまだ利用できない理由 |
精度とは、値をどこまで正確に把握できているかということです。丸められた表示は、正確な件数ではありません。制限を説明するのに役立つ場合は、元の表示を残してください。
空欄に複数の意味を持たせないでください。記録なし、時刻不明、指標の不一致、対象の識別未確認、件数の取得不可を区別します。それぞれ、次に必要な作業が異なります。
ゼロは、数値としての計測値です。欠損は、必要な計測値がないことを意味します。依頼された指標と時点について、証拠がゼロを裏づける場合にだけゼロを入力してください。
取得元の値と、その値を利用できるかどうかの判断は分けて保存します。記録に有効な数値があっても、依頼された時刻の条件を満たさない場合があります。その数値は取得元の証拠として残りますが、依頼された過去の件数を入れるセルには使えません。
4. どの記録が依頼の根拠になるかを判断する
証拠を次の3つに分けます。
- 利用できる過去の証拠:依頼された対象、指標、時刻、必要な精度を記録が裏づけている。
- 部分的な証拠:有用な情報はあるが、必要な確認が済んでいない。
- 証拠なし:依頼された計測値を裏づける記録が手元にない。
各行を個別に確認します。一月の記録が適切でも、別の取得元による三月の記録が有効になるわけではありません。投稿識別情報が正しくても、計測時刻は証明できません。計測時刻がわかっていても、指標名の違いは解決しません。
月ごとの変化を求める場合は、開始と終了の両方の基準時点に、比較できる計測値が必要です。また、所有者が持つ期間合計の定義が、求める活動期間と一致する場合は、その合計を使えることもあります。使う前に定義を確認してください。
既知の計測値の間を直線で結んで、欠落したソーシャルメディアの件数を推定しないでください。今日の累計件数から逆算してもいけません。どちらの方法でも、欠落した基準時点の証拠は得られません。
件数が、そのまま人数を表すわけでもありません。特に、公開閲覧数は、重複を除いた人数ではありません。各数値に、レポートで使う単位を必ず付けてください。
後で月ごとの変化が必要になった場合は、Instagramの月間閲覧レポートで既存投稿と新規投稿を分けるガイドを参照してください。保存済みの開始・終了の計測値の組を確認する方法を説明しています。まずはデータの有無と利用可否の確認を終え、実際に存在する計測値を把握してください。
5. 依頼された6つの基準時点を確認する
以下は、このガイドのために作成した架空の例です。プラットフォームのテスト結果、Actorの実行結果、顧客の成果ではありません。
依頼内容は、既知の投稿P1について、1月から6月までの各月末の公開いいね数を6つ示すことです。この例では、2つの記録を、それぞれの基準時点に利用できるものとして扱います。日時を示す文字列や精度フラグは提示していません。実際の記録に合わせて表を作るときに、それらの情報を作り足さないでください。
| 依頼された基準時点 | 既存の証拠 | 利用できる過去のいいね数 | 判断 |
|---|---|---|---|
| 一月末 | 指標とIDが一致する、日付のある所有者の記録 | いいね100件 | 基準時点の計測値として利用可能 |
| 二月末 | 記録なし | 欠損 | 欠落をそのまま残す |
| 三月末 | 対象と基準時点が一致する、日付のある公開スナップショット | いいね180件 | 基準時点の計測値として利用可能 |
| 四月末 | 記録なし | 欠損 | 欠落をそのまま残す |
| 五月末 | スクリーンショットに件数はあるが、計測時刻を証明できない | この基準時点の値は欠損 | 部分的な証拠として残す |
| 六月末 | 記録なし | 欠損 | 欠落をそのまま残す |
スナップショットとは、ある計測時点の値を保存した記録です。三月のスナップショットが三月の根拠になるのは、この例が、依頼された基準時点と対象に一致すると明記しているためです。
五月のスクリーンショットは事情が異なります。件数は含まれていますが、この例ではその数値を示しておらず、計測時刻も証明していません。作り上げた数値を表に記入しないでください。スクリーンショットの参照情報を残し、計測日時が未確認であると明記します。
依頼された基準時点の数を確認します。
利用できる基準時点の計測値2件 + 計測日時が未確認の記録1件 + 欠落した記録3件 = 依頼された基準時点6つ。
次に、裏づけのない部分を確認します。
計測日時が未確認の基準時点1つ + 記録のない基準時点3つ = 裏づけのない基準時点4つ。
ここで数えているのは、基準時点の計測値と、依頼された基準時点です。人数、投稿数、月ごとの増加数ではありません。
十月に新たに計測したところ、P1のいいね数が300件だったとします。その数値は、あくまで十月の計測値です。裏づけのない過去の4つの基準時点は、どれも埋まりません。五月のスクリーンショットの日付も確定しません。
証拠に基づく判断は、一月のいいね100件と三月のいいね180件を、裏づけのない4つの基準時点の行すべてとともに提出することです。6つの正確な月末件数があると報告しないでください。根拠のない月間増加数も示さないでください。
裏づけのある2つの計測値だけでは、6か月分の月末いいね数の平均も求められません。その結果を示すには、依頼された一連の計測値を裏づける証拠が必要です。利用できる記録だけの平均は、別の問いへの回答になります。そのため、その平均が何を表すかを明確に示す必要があります。
6. 現在の公開データの取得は、現在の状況確認にだけ使う
現在の確認によって、既知の公開投稿と、取得結果の識別情報を照合できます。その計測値は、現在の計測値を扱う別の表に保存します。過去の基準時点のセルには入れないでください。
Actorとは、サーバー上で動作してデータを収集するプログラムです。確認済みのInstagram Metrics Scraperの公開仕様には、コンテンツの直接指定と公開指標の項目が記載されています。現在の値を取得する手順への適合が、文書上で確認できるということです。このガイドでは、データ取得の実行も、過去データの復元テストも行っていません。Instagram Metrics Scraper、2026年10月25日に仕様を確認。公開データの取得への適合を文書上で確認したのみで、実行テストは未実施。
提示した小さな入力例を、入力のひな型として使います。
{"maxItems":1,"mode":"contentUrls","startUrls":["https://www.instagram.com/reel/DIwcCZgxVZP/"]}JSONは、構造化データを表すテキスト形式です。この入力では、`mode`で入力の処理方法を選びます。値を`contentUrls`にすると、投稿またはリールのURLを直接指定する方法になります。リールは、Instagramの動画形式です。`startUrls`にはコンテンツのURLを入れます。`maxItems`は、取得する指標行の最大数を設定します。
現在の値を確認する場合は、次の手順に従います。
- サンプルURLを、既知の公開投稿またはリール1件のURLに置き換えます。
- サンプルのリストにURLを追加するのではなく、リストを置き換えます。
- この1件の確認では、`mode`は`contentUrls`、`maxItems`は1のままにします。
- 取得結果の`postId`と`postUrl`を、目的の投稿と照合します。
- `status`、`statusReason`、該当する`postMetricStatus`の項目を確認します。
- 現在の計測値とともに`scrapedAt`を保存します。
- 結果は、過去の基準時点を扱う表とは別に保存します。
`publishedAt`は公開日時を表します。`scrapedAt`は取得日時を表します。`publishedAt`の値が古くても、新たな取得が過去の計測になるわけではありません。
文書に記載された出力には、公開いいね数、コメント数、閲覧数、識別情報、取得時刻、ステータス情報が含まれます。出力スキーマには、非公開のリーチ数、保存数、シェア数、過去の基準時点の件数を格納する項目はありません。この範囲から、正当な権限で利用できる別の所有者向け情報源に何が含まれるかは判断できません。公開ビルド1.0.35、2026年10月25日確認。実行せずに確認した入力定義と文書記載の出力情報のみで、有料実行は未実施。
公開仕様は、入力したプロフィールから最近の公開コンテンツを見つける機能にも対応しています。ただし、アカウントの全履歴を取得できることを示すものではありません。ここで説明する方法では、既知のコンテンツURLを使います。
Taskとは、入力設定を保存したものです。公開されているInstagram Brand Campaign Metrics Taskのページを、作業の出発点として使えます。提示された確認でわかったのは、ページが存在することだけです。認証が必要な保存済み設定の確認や、その設定での実行は行っていません。Instagram Brand Campaign Metrics、2026年10月25日確認。公開ページの存在のみを確認し、保存済み設定と実行時の動作は未確認。
7. 提出前にレポートを確認する
裏づけのある過去の計測値と、欠落または未確認の基準時点をすべて記載した一覧を提出します。この一覧も結果の一部です。証拠では裏づけられない部分を示します。
最後に次の点を確認します。
- 依頼されたすべてのアカウント、投稿、指標、基準時点に対応する行があることを確認します。
- 利用できるすべての値に、元の記録への参照があることを確認します。
- 計測時刻が、依頼された基準時点とタイムゾーンに対応していることを確認します。
- 指標名が、依頼されたものと同じ量を表していることを確認します。
- 正確な結果に、未確認の値や丸められた値が含まれていないことを確認します。
- 欠損値がゼロに置き換えられず、欠損のまま残っていることを確認します。
- 現在の計測値が、過去の計測値とは別に示されていることを確認します。
- 利用可能な行、部分的な証拠の行、証拠がない行の合計が、依頼された行数と一致することを確認します。
対象の不一致、計測時刻の不明、指標の不適合、精度の不足は、採用条件を満たさないものとして扱います。理由を明示してください。条件を満たさないからといって、取得元の記録に価値がないわけではありません。その記録が、依頼されたセルをまだ裏づけられないという意味です。
提出時の説明には、対象としたアカウント、投稿、指標、期間を正確に記載します。未確認の事項も列挙してください。選んだ投稿だけのレポートを、アカウントの全履歴と説明しないでください。
6か月全体を裏づけられない場合は、裏づけのある範囲に絞った提出内容を提案します。架空の例では、過去の計測値2件と、明示した欠落4つです。その2件を、連続した6か月分の履歴と呼ばないでください。
欠落を記録したら、今後の保存を計画します。Instagram指標のスナップショットを重複取り込みせずに保存するガイドでは、今後の計測値を保存する方法を説明しています。これからの保存は、将来のレポートに役立ちます。欠落した過去のデータは補えません。
出典と参考資料
- 公開された6か月分の分析に関する質問、2026年8月11日取得。公開質問1件のみで、需要の推計や製品利用の確認はなし
- Instagram Metrics Scraper、2026年10月25日に仕様を確認。公開データの取得範囲を文書で確認したのみで、実行テストと過去データの復元テストは未実施
- 公開デフォルトビルド1.0.35、2026年10月25日確認。入力スキーマと文書記載の出力項目のみで、有料実行は未実施
- Instagram Brand Campaign Metrics Task、2026年10月25日確認。公開ページの存在のみを確認し、認証が必要な保存済み設定の確認と、その設定での実行は未実施
著者 Chronometrica · 更新日
ページの先頭へ ↑