
まず、ウェブサイトを手作業で確認します。この工程で、公開情報を確認できる事業者のうち、どれが自分の基準を満たすかという中心的な問いに答えます。ChronometricaのGoogle Search Scraperは、この確認に使う検索結果レコードを収集できます。事業者の確認そのものを代行するものではありません。
1. リストに掲載する事業者の基準を定める
検索前に、掲載基準を書き出します。掲載基準には、リストに入れるために事業者が示すべき内容を定めます。除外基準には、リストから外す対象を定めます。
本ガイドで提案する検索では、トロントを対応地域として明示する配管工事業者を対象にします。これは調査範囲の設定であり、実在する事業者についての調査結果ではありません。
次の手順で、自分の調査範囲を定めます。
- 必要なサービスを指定します。一般的なサービスの記載で十分か、特定のサービスの記載が必要かを明確にします。
- 対象地域を指定します。その地域に事業所が必要なのか、その地域への対応を明示していればよいのかを明確にします。
- 事業者の名称とサイトの対応関係、および条件への適合を裏付ける、公開された企業サイトを必須にします。
- 事業者ディレクトリ、求人広告、自分の基準で事業者のページと認められないページを除外します。
- 名称、サイト間の関係、サービスの記載に不明点がある場合の記録方法を定めます。
- リストを別の目的に使う前に、再確認する時点を決めます。
事業所の所在地と対応地域は分けて扱います。企業は、一方だけを記載していることがあります。トロントの住所があるだけでは、必要なサービスを提供している証拠にはなりません。サービスのページがあるだけでは、トロントに対応している証拠にはなりません。
提供された購入検討者の背景情報には、地域の見込み顧客となる事業者を探すためのGoogle マップ収集ツールについての質問があります。この表現から、本手順では地域の確認が中心となります。ただし、取得されたのは、公開ページについての検索結果のタイトルと短い説明文1件だけです。提供された資料では、ページ全文は確認されていません。検索需要の証拠にも、Google マップへの対応を示す根拠にもなりません。地域の事業者に関する公開質問 — 2026年8月11日取得。タイトルと短い説明文のみ。公開日不明
2. 少数の検索を計画し、設定を記録する
クエリとは、検索エンジンに入力する文字列そのものです。クエリ一覧とは、使うクエリを少数にまとめて記録したものです。まず1つのクエリから始めます。調査で明確に不足している点を補える場合だけ、別のクエリを追加します。
収集前に、クエリ、指定する国、指定する言語、結果件数の上限を保存します。これらの設定は検索リクエストの内容を示します。企業の対応地域を裏付けるものではありません。
Actorとは、ホスティング環境で動くデータ収集プログラムです。確認したChronometricaのGoogle Search Scraperの公開デフォルトビルドには、以下で使う入力項目が定義されています。ビルドとは、実行用に用意されたプログラムの版です。JSONは、名前付きの値やリストを保存するためのテキスト形式です。
{"country":"CA","engines":["google"],"language":"en","maxResultsPerExecutedQuery":3,"queries":["plumbing company Toronto services"]}この入力案は、公開ビルドの入力規則に対する検証に合格しました。本ガイドではActorを実行していません。この検証で確認したのは、入力形式と使用可能な値です。取得可能な結果、収集の成功、網羅性は確認していません。公開デフォルトビルド1.0.15 — 2026年10月25日確認。入力規則と記載された出力項目を確認。実行検証なし
サンプルの値は、次のように置き換えます。
- `queries`のリスト全体を、使用するクエリに置き換えます。初回の収集では、クエリを1つにします。
- この手順では、`engines`を`["google"]`に設定したままにします。
- 必要に応じて`country`を変更します。`CA`はカナダの指定です。
- 必要に応じて`language`を変更します。`en`は英語の指定です。
- `maxResultsPerExecutedQuery`を少ない件数に設定します。確認した許容範囲は1〜100です。
- 入力全体を調査メモと一緒に保存します。
上限とは、実行したクエリごとに要求する最大の結果件数です。サンプルの上限は3件です。結果が3件返ることや、条件を満たす事業者が3件見つかることを保証するものではありません。
公開されているGoogle Search Results Scraper Taskから始めることもできます。Taskとは、Actorの入力設定を保存したものです。公開ページは確認済みですが、現在保存されている設定は確認していません。使用前に設定を確認し、サンプルの値を置き換えてください。上記の入力が保存されているとは限りません。Google Search Results Scraper Task — 2026年10月25日確認。公開ページの存在を確認。保存設定と実行時の動作は未確認
3. 検索レコードと事業者レコードを分ける
URLとは、ウェブ上のアドレスです。ドメインとは、そのアドレスに含まれるサイト名です。観測記録とは、記録された検索結果1件を指します。複数の観測記録やURLが、1つの事業者に関係することがあります。
取得した検索レコードは、出典表に保存します。事業者リストは、別の表に作成します。これにより、複数のページが1つの事業者の根拠になる場合も、証拠を保持できます。
文書に記載された次の項目を、元の値を変えずに保存します。
| 出典の項目 | 確認での用途 |
|---|---|
| `engine` | 結果に付された検索エンジンを特定する |
| `executedQuery` | 結果に付されたクエリを正確に保存する |
| `rank` | 取得した各ページから解析された、対応対象の結果ブロック全体における通し順位を保存する |
| `title` | 返された検索結果のタイトルを保存する |
| `canonicalUrl` | 返された候補のアドレスを保存する |
| `resultDomain` | 返されたリンク先のドメインを保存する |
| `snippet` | 検索結果の短い説明文を保存し、値が欠けている場合もその状態を保持する |
| `isSponsored` | 返された広告結果フラグを保存する |
| `observedAt` | 記録された観測日時を保存する |
フラグとは、真か偽かを示す値です。ここでは、`isSponsored`が、その結果に広告の表示があるかどうかを記録します。この違いが分かるように保存します。有料で掲載されていることは、事業者が条件を満たす根拠にはなりません。
タイトルや短い説明文を、確認済みの企業情報として扱わないでください。確認するページを選ぶために使います。また、`canonicalUrl`という項目名だけでは、リンク先が特定の企業に属する証拠にはなりません。
ファイルを保存する別の作業については、Googleの検索結果をすべてスプレッドシートにエクスポートできるかを参照してください。エクスポートしたデータはそのまま保持し、手作業の調査内容は別の表に追加します。
提案した収集を実行したら、レコードを使う前に実際の実行状態を確認します。完了、失敗、中断のいずれだったかを記録します。結果が少ない場合や空の場合は、その理由について得られた説明も保存します。これらは読者が行う作業です。本ガイドで実行した結果の報告ではありません。
4. 公式サイトで事業者を確認する
各候補のサイトを手作業で開きます。目的は、公に使われている事業者の名称とサイトの対応関係、および記載内容が条件に合うかを確認することです。
公に使われている事業者情報とは、事業者が公開して使っている名称とウェブサイトです。法的主体とは、法律上認められた組織です。この手順では、サイトが存在するだけで法的な同一性が確認できたとは扱いません。
各候補を、同じ順序で確認します。
- そのページが事業者自身のものか、別の発信者のものかを確認します。
- サイトに記載されたとおりに事業者名を記録します。
- 確認した公式ページのアドレスを記録します。
- 必要なサービスを明記した箇所を探します。
- 必要な対応地域または事業所の所在地を明記した箇所を探します。
- 関係する記述を、そのまま調査表にコピーします。
- 手作業で確認した日時を、検索結果の観測日時とは別に記録します。
- 確認状況とその理由を付けます。
サービスと地域の根拠は、それぞれ別の公式ページにある場合があります。その場合は、両方のページのアドレスを保存します。トップページで公に使われている名称を確認し、サービスページでサービスの記載を確認することもあります。
記述がない部分を推測で補わないでください。「修理」と書かれていても、配管修理と明記されていなければ、サービスについては未解決のままにします。事業所の記載はあっても対応地域の記載がなければ、検索前に定めた地域の基準を適用します。
公式サイトは、事業者が公に何を述べているかを裏付けます。サービスの品質、現在の対応余力、あなたから購入する意思を、独立して証明するものではありません。
リンク先にアクセスできない場合は、その事実を記録します。検索結果の短い説明文で、根拠の不足を補わないでください。Bingの検索結果からクロール待ちリストを作る方法では、関連するリンク先の確認作業を説明しています。クロール待ちリストとは、収集するページの順番待ちリストです。そちらのガイドはBingを使い、ページ収集用の待ちリストを作ります。本ガイドで作るのは、確認済みの事業者リストです。
5. 名称の重複とサイト間の関係を確認する
確認した事業者の各行には、公に使われている名称を1つ選び、表記を統一します。他に見つかった名称は、別名の項目に保存します。別名とは、同じ候補事業者に使われている別の名称です。
公開された根拠で関係を確認できる場合だけ、レコードを統合します。同じドメイン上の2つのページが、1つの事業者を裏付ける場合があります。ただし、1つのドメインが必ず1つの法的主体に対応するわけではありません。名称の似た2つのドメインも、必ず同じ事業者とは限りません。
重複の可能性がある場合は、次の点を確認します。
- 公式ページで同じ事業者名を使っているか。
- 公式ページで、名称やサイト同士のつながりを示しているか。
- 自分の集計基準に照らして、1つの事業者として扱う根拠があるか。
- 何がまだ不明か。
統合後も、裏付けとなるすべての出典の参照情報を保持します。その事業者の行がすでにあるという理由だけで、2つ目のサービスページを削除しないでください。
関係が不明なものは、別の確認メモに残します。例えば、別のドメインに似た名称がある場合は、公式ページを追加で確認する必要があります。その確認で判断を裏付けられるまで、条件を満たす2件目の事業者として数えないでください。件数を減らすためだけに統合することも避けます。
この方法なら、ページ数と事業者数を分けて管理できます。また、どのレコードを統合し、どのレコードを分けたのか、その理由を別の読者が確認できます。
6. 事業者の条件確認シートを保存する
条件確認とは、定めた基準に照らして事業者を確認することです。その事業者にすぐ連絡できることを意味するものではありません。
名称とサイトの対応関係を根拠で確認できた候補事業者ごとに、1行を使います。事業者とのつながりが未解決の出典ページは、対応関係を確認できるまで出典表に残します。これにより、アクセスできないページから、根拠のない企業の行を作ることを防げます。
事業者シートには、次の項目を保存します。
| 調査項目 | 記録する内容 |
|---|---|
| 事業者レコードID | 各行を継続して参照できる、自分で付けた識別子 |
| 公開されている事業者名 | 公式ページで裏付けられた名称 |
| 他に見つかった名称 | 別名と、関係を確認できた場合の根拠 |
| 公式サイト | 確認した公開の事業者情報に対応するサイト |
| 名称・サイトの対応関係の根拠 | 名称またはサイト間の関係を裏付ける公式ページと該当する記述 |
| サービスの根拠 | 関係する記述の原文と、その公式ページ |
| 地域の根拠 | 必要な対応地域または事業所の基準を裏付ける記述の原文 |
| 出典の参照情報 | 裏付けとなるすべての検索レコードへの参照 |
| 手作業での確認日時 | 公式ページを確認した日時 |
| 確認状況 | 暫定適合、除外、要確認のいずれか |
| 判定理由 | 根拠が基準を満たす、または満たさない理由 |
| 未解決の関係 | 名称、ドメイン、事業者の同一性に関する未解決の疑問 |
| 次回の確認事項 | 次に利用する前に必要な確認 |
確認時点で、公式の根拠が定めた基準を満たす場合は「暫定適合」とします。除外する理由を根拠で裏付けられる場合は「除外」とします。必要な事実が不明な場合は「要確認」とします。
この判定に関係する、公開された企業情報だけを記録します。この手順では、非公開のメールアドレス、個人の電話番号、受信箱の情報、所有者だけが閲覧できるアカウント内の記録を追加しません。また、営業メッセージを受け取る意思も確認していません。
7. 手順の例:6件のURLで2事業者を裏付ける
オリジナルの架空例です。この節の事業者名、ページの説明、引用文、件数は、すべて説明用に作成したものです。Actorの実行結果、顧客の成果、実際に確認した企業の調査結果ではありません。
この架空例の基準では、トロントへの対応を明示する配管工事業者を対象にします。架空のクエリ一覧で検索すると、異なるURLが6件返ります。この例は、上限3件、クエリ1つの入力案とは別のものです。
| 架空のURL参照 | 見つかったページ | 確認結果 |
|---|---|---|
| U1 | Alder Plumbingのトップページ | Alderが公に使う名称とサイトの対応関係を裏付ける |
| U2 | Alder Plumbingのサービスページ | Alderのサービスと地域の条件への適合を裏付ける |
| U3 | Alder Plumbingについてのディレクトリ掲載文 | 別の事業者としては掲載せず、除外する |
| U4 | 求人広告 | 事業者リストの基準により除外する |
| U5 | Cedar Repairのトップページ | Cedarの名称とサイトの対応関係、および条件への適合を裏付ける |
| U6 | アクセスできないページ | 要確認。事業者の名称とサイトの対応関係、および条件への適合は不明のまま |
架空のAlderのサービスページで、確認担当者は「Alder Plumbingは、トロント全域で配管修理を提供しています」という記述を見つけます。架空のCedarのトップページでは、「Cedar Repairは、トロントで配管修理サービスを提供しています」という記述を見つけます。これらの架空の記述は、どのような根拠を原文のまま保存すべきかを示しています。
確認担当者は、暫定適合の事業者の行を2行作成します。
| 架空の事業者 | 裏付けとなる参照情報 | 判定と次回の確認事項 |
|---|---|---|
| Alder Plumbing | U1とU2 | 暫定適合。次に利用する前に、引用したサービスと対応地域の記述を再確認する |
| Cedar Repair | U5 | 暫定適合。次に利用する前に、引用したサービスと対応地域の記述を再確認する |
出典の件数は、次のように整理できます。
- 裏付けとなる公式ページのURL 3件 + 除外したURL 2件 + 未解決のURL 1件 = 見つかったURL 6件。
- Alderの公式ページのURL 2件が、候補事業者1件を裏付けます。
- Cedarの公式ページのURL 1件が、候補事業者1件を裏付けます。
- Alderの候補事業者1件 + Cedarの候補事業者1件 = 暫定適合の事業者の行2行。
この確認では、U3は追加の事業者を掲載する根拠になりません。U4は基準の対象外です。U6は未解決の出典として残ります。確認済みの3件目の事業者ではなく、事業者が存在しないという証拠でもありません。
正しく引き渡す内容は、暫定適合の事業者の行2行、適合を裏付ける正確な記述、除外2件、未解決の出典1件です。URLが6件あっても、企業が6社あることや、すぐに営業連絡できる相手が6件あることを意味しません。
8. 次の作業を選ぶ前にリストを確認する
当初の調査範囲に照らして、シート全体を確認します。
- 暫定適合としたすべての事業者に、名称とサイトの対応関係を示す公式の根拠があることを確認します。
- サービスと地域についての各判定に、裏付けとなる記述があることを確認します。
- 統合したレコードに、出典の参照情報が残っていることを確認します。
- 不確かな名称やドメイン間の関係を、分かる状態で残します。
- 見つかったURLの数、確認済みページの数、条件を満たす事業者の数を分けます。
- 除外した出典と未解決の出典を、理由とともに保存します。
- 暫定適合とした事業者ごとに、次回の確認事項を定めます。
欠損値とゼロを区別します。短い説明文の欠損は、内容が不明であることを示します。空のページの証拠ではありません。順位の欠損は、順位ゼロではありません。アクセスできないサイトがあっても、その事業者のサービス数がゼロと確認されたわけではありません。
定めた確認をすべて終え、基準を満たす事業者がなければ、暫定適合がゼロ件という結果も有効です。必要なページが未確認なら、確認は未完了と記載します。不明な結果を、確認済みの不適合として報告しないでください。
不足している点に応じて、次の作業を選びます。意図と違う種類のページが見つかる場合は、クエリを調整します。必要な記述がない場合は、別の公式ページを確認します。名称やドメインの関係が不明な場合は、事業者の同一性を調べます。追加した検索は、それぞれ別の標本として記録します。
出典と参考資料
著者 Chronometrica · 更新日
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