
投稿前に元の動画を確認することが重要な理由
コンテンツ企画担当者は、独自の作品を作る前に、具体的な動画の事例を必要とすることがよくあります。他の人の投稿を見ると、わかりやすい説明のパターンや、まだ答えられていない疑問を見つけやすくなります。
検索結果のタイトルやキャプションからわかるのは、投稿者が何を書いたかだけです。動画が実際に何を教えているかを証明するものではありません。正確なトピック別ライブラリを作るには、閲覧可能な各動画を自分で開いて視聴する必要があります。最終的なライブラリの内容を決めるのは、自分で記録した確認メモと判断です。収集ツールがこれらを自動生成することはありません。
基本用語と定義
| 用語 | 簡単な意味 |
|---|---|
| リール | Instagramの短い動画。 |
| キーワード | 検索に使う単語や語句。 |
| Actor | ホスト環境で動作し、データを収集するプログラム。 |
| 公開タスク | 名前を付けて保存した、Actorを実行するための初期設定。 |
| トピック別ライブラリ | 参考になる元の投稿を、確認メモとともに保存した一覧。 |
| ショートコード | Instagramの投稿リンクに含まれる、大文字と小文字を区別するコンテンツ識別子。 |
| データセット | 収集した結果をまとめた表。 |
| CSV | 表を保存するテキストファイル。 |
| `null` | 値を取得できないことを示す値。0を意味するものではありません。 |
| 検索順位 | 収集した一覧内で、各結果に割り当てられた位置。 |
| 追加情報の取得 | 検索結果の公開投稿について、詳細情報を追加で確認すること。 |
トピックに関する事例を集めて確認する方法
次の手順に沿って、確認用ライブラリを作ります。
- トピックと疑問を明確にする:読者の習熟度と、企画中の投稿で答える主な疑問を定めます。検索を始める前に、採用基準と除外基準を書いておきます。
- トピックを表す平易な語句を選ぶ:人々の検索の仕方に合う、簡単な単語や語句をいくつか選びます。1回の実行につき、平易な語句を1つ使います。
- 最初の投稿リンクを収集する:Instagram Reels Content Researchの公開タスクを開きます。このタスクには、結果の上限が初期値として64件と入力されています。サンプルの語句を自分のトピックを表す語句に置き換え、初回の実行前に上限を3件に下げます。
- 変更していないエクスポートを保存する:最初に得られた証拠を残すため、未加工のデータセットを編集せずにエクスポートします。エクスポートの選択肢は、Apifyのデータセットドキュメントで確認できます。メモ用には、別の作業用コピーを作ります。
- 重複するコンテンツを統合する:異なるキーワードでの実行で見つかった重複項目を、1件にまとめます。大文字と小文字を区別するショートコードと元の投稿のURLを使って照合します。コンテンツ自体は1件として残しつつ、その投稿が見つかったすべての検索語句と検索順位を記録します。
- 動画を視聴する:元の投稿のURLをそれぞれ開き、動画で何を実演しているかを確認します。動画を再生できない場合は、無関係と判断せず、確認できない状態として記録します。
- 確認メモを手作業で記録する:作業用コピーに、自分で確認した内容を書き加えます。読者の疑問、動画の大まかな形式、主な指導内容、説明が不足している条件、確認日を記録します。さらに、採用、除外、判断保留のいずれかの最終判断と、その簡単な理由を記録します。
- 答えが不足している疑問を見つける:ライブラリに採用した項目を見て、わかりやすい動画の事例が不足している疑問を探します。その不足している答えをもとに、次に作る独自の投稿のトピックを選びます。
プログラムの主な設定とフィールドの説明
Instagram Search Scraperでは、次の基本項目を設定します。
- `query`:1〜100文字の文字列です。1回の実行につき、平易な単語または語句を1つ入力します。
- `maxResults`:1〜64の整数です。最初の確認作業の負担を抑えるため、初回は3を指定します。
- `includeMetrics`:真または偽を指定する設定です。キャプションなど、元の投稿で公開されている取得可能な詳細情報を収集するには、`true`に設定します。リンクだけを素早く見つけるには、`false`に設定します。
主な出力フィールドを使って、元の投稿の識別情報や確認状況を把握できます。
- 識別情報:`postUrl`、`shortCode`、`postId`、`mediaType`。大文字と小文字を区別する`shortCode`と`postUrl`を使って項目を照合します。`postId`の値は`null`の場合があります。
- 検索の記録:`searchQuery`、`searchUrl`、`searchRank`。
- 日時:`publishedAt`、`scrapedAt`。
- 品質の確認:`status`、`statusReason`、`metricEnrichmentStatus`、`postMetricStatus`。
`OUTPUT`の実行概要では、`status`が`succeeded`または`failed`として報告されることがあります。取得元への再試行回数を使い切ると、失敗になる場合があります。テストした2つの小規模な事例は、どちらも成功の状態で終了しました。個々の実行結果はstopReasonフィールドに示されます。stopReasonがlimit_reachedの場合は、指定した結果件数の上限に達したため収集を停止したことを意味します。stopReasonがno_public_topicの場合は、その実行では、その語句に対応する公開結果が提示されなかったことを意味します。limit_reachedもno_public_topicも、statusの値ではありません。
取得した行数が0でも、リールが存在しないことや、そのトピックへの関心が0であることを証明するものではありません。同様に、複数の行を取得できても、取得元を完全に網羅したことにはなりません。
手順を追って説明する架空の例
この架空の例では、初心者向けのヘアスタイリング解説を集めたトピック別ライブラリのために、検索結果を整理する方法を示します。
架空の基準
- 採用基準:初心者向けのショートヘアのスタイリングについて、実際の動作を手順ごとにわかりやすく実演する動画を採用します。
- 除外基準:手の動きや道具を見せず、完成したスタイルだけを紹介する動画は除外します。
架空の検索結果
結果の上限を6件にして3回実行すると、それぞれ6行、5行、6行の検索結果が得られます。
- 検索結果の総行数:6 + 5 + 6 = 17行。
- 実行間で重複した3件を除きます:17 − 3 = 重複のない14件。
- 確認できなかった項目と、確認後に除外した項目を区別します。2件は確認できず保留にし、確認済みの4件は無関係として除外しました:14 − 2 − 4 = ライブラリに採用する8件。
架空の疑問別の内訳
ライブラリに採用した8件の内訳は、次のとおりです。
- 4件は、髪を分ける技法を説明しています。
- 2件は、道具の扱い方を説明しています。
- 2件は、毛先を不ぞろいに切らないための方法を説明しています。
- 毛先を切りそろえる際の失敗を直す方法を説明したものは0件です。
分類した項目の合計:4 + 2 + 2 + 0 = 8件。
次の表は、手作業で記録した確認ログの一部を示しています。ライブラリに採用した8件すべてを示したものではありません。
| 架空の参照元 | 読者の主な疑問 | 大まかな形式 | 確認メモ | 判断 |
|---|---|---|---|---|
| 参照元A | ショートヘアはどのように分ければよいですか? | 手順の解説 | ショートヘアを分ける順序をわかりやすく示している。 | 採用:手順ごとの手の動きが示されており、採用基準に合う。 |
| 参照元B | 道具はどのように持てばよいですか? | 手元を拡大した解説 | 手の位置は示されているが、初心者には動きが速すぎる。 | 判断保留:再度確認する必要がある。 |
| 参照元C | 仕上がりの紹介 | 完成例の紹介 | 背景音楽だけを流し、髪の仕上がりを見せている。 | 除外:技法を見せておらず、除外基準に反する。 |
毛先を切りそろえる際の失敗を直す方法について、確認済みの事例が0件だったとしても、それが示すのは、この確認済みライブラリ内での不足だけです。動画が存在しないことや、需要がないことの証明にはなりません。企画担当者は、自分の説明と映像で独自の解説動画を作る前に、安全な修正方法を調べて確かめる必要があります。
収集時によくある問題への対処
- 検索結果が空の場合:使った語句を残し、結果を記録します。別の平易な語句を試すか、公開ウェブリンクを手作業で保存します。結果件数の上限を増やしても、空の公開ページから結果を得ることはできません。
- 上限に達した場合:まず、取得した少数の結果を確認します。中心となる疑問への答えがまだ得られていない場合に限り、上限を増やします。
- 元の投稿の詳細情報が一部しか取得できない場合:元の投稿へのリンクと、データの品質に関するメモを残します。公開リンクを直接開いてみます。再生できなければ、確認できない状態として記録します。
- 公開日が古い場合:役立つ古い事例は残し、その日付を記録します。古い投稿でも、指導内容の有効な事例として使えます。
- 元の投稿へのリンクが後から利用できなくなった場合:最初の識別情報と初期のメモを残します。新たに利用できなくなった状態を記録します。過去の確認メモは、その時点の有効な記録として残ります。
- 説明が食い違う場合:食い違っている手順を記録し、事実関係を独立して確認します。動画の数が多くても、内容の正確さが保証されるわけではありません。
出典と参考資料
著者 Chronometrica · 更新日
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